壊れたら直そう。
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AKG K712 PRO
オーディオ好きな皆さんならAKGというメーカーを一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、私が家で使っているヘッドホンはAKGです。
AKG K712 PROというモデルで某音楽アニメ界隈で有名なK701に似ている感じの見た目をしてます。
私は某音楽アニメをリアルタイムでやっているときは高校生だったのですが、それまで過疎っていた軽音部がアニメ放送翌年からめっちゃ人が入ってきたのを覚えてます。
さて、話を戻してK712の話ですが、いい意味で着色の少ないクリア、そしてオープンイヤーらしいこもりのない低音と抜けのいい高音と、非常に音質が良く、イヤーパッドも優秀で聞き疲れが少ないため非常に気に入っていました。
いました。
そうです。壊れました。
右から音が出なくなったのです。
ショック
寿命かなぁ...と思ったものの、買って3年そこそこで(毎日使ってますが)、そんなに安くない(32000円ちょい)買い物だったので超ショックでした。
代替機のゼンハイザー HD 599 SE
ヘッドホンが家で使えないのは深夜の音楽視聴やギター演奏をするうえで非常に問題なので、とりあえず、ゼンハイザー HD 599 SEをしばらく使ってました。
値段的には16000円ちょっとで価格から考えれば申し分ない音質で大変満足していたのですが、、K712と比べるとオケの分解能というか、楽器の音が聞き分けずらい気がしてました。(好みの差なのかもしれません)まぁ倍額するヘッドホンと比べるのはさすがにフェアではないですが。
直す
K712直します。有線ヘッドホンなので、直せるかな?という安直な考えですが直します。
テスターで確認してもやはり右側が通電してませんね。
分解する。
とりあえず右側を分解していきます。Kシリーズ、なんか耐久性がゴミらしく結構分解レビューがネット上に転がってました。表面のボコっとしているところをひねって分解していきます。
私のゴリラ分解が祟って、オレンジのアクセントがかわいいリングがぶっ壊れました。音質に関係ないので問題ございません。
無事ボコっとしているところをはずせました。
ネジさんが出てきたのでこちらも外します。
ふたっぽいものを開けます。ゴリラ分解にならないようにはんだ用フックでゆっくり開けていきます。
とれました。汚いですね。
構造は意外に単純で、左側から右側へはヘッドの部分から鉄芯が通っていてそれがドライバーの方とつながっているようですね。
写真では伝わらないですが、白い線がドライバー側から完全に離れてしまってます。これが原因ですね。
というより、こんな細い線でつながないでくれ。壊れるから。
はんだ
はんだやります。はんだは、工業高校のオープンスクールの時に教えてもらった知識以外は自己流ですが今まで困ったことはないので進めます。
工業高校電子科の先生、あの折はありがとうございました。結局入学しなくてごめんなさい。
使うはんだは本当は音響機器用のやつがいいと思いますが、鉛が入っていればええんや!という何とも微妙な考えで、小学生の時に作った電子時計の組み立て時に使った普通のはんだがまだ余っていたので使います。
多分時代的にも鉛フリーではなかったと思いますので。
できました。
多少はんだ量が多い気もしますが、いいでしょう。テスターでもちゃんと通電することが確認できました。
聞いてみる
さぁ早速聞いてみます。
おぉ!両耳から聞こえますね!音質も問題ない気がします。
HD 599 SEと聞き比べてみましょう。課題曲は星屑☆シーカーです。ナナシスですね。
HD 599 SEも十分すごいいい感じなのは間違いないです。むしろ全体的なまとまりはHD 599 SEの方がいい気がします。
しかしK712の音の広がりとステレオ感はやはり軍配が上がります。
あと、インピーダンスがK712の方が高いのか、K712は結構音量は上げないといけません。お家で聞くのでオーディオインターフェースに刺す使い方しかしないので問題なさそうですね。
さぁ、お帰りなさいK712。もうちょっと頑張ってもらいますかね。