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Serverspecで構築した環境を確認したい!!

前回、Ansibleを使って、Macの環境を構築しました。一部べきとう性が保てない箇所があったりしたので、正しく設定値が入っているかServerspecを使ってMacの状態を確認していきます。

Table of Contents

Serverspecとは

Img

Serverspecとはサーバーの自動テストツールです。

せっかくAnsibleとかで自動でたくさんのサーバーをプロビジョニングしたのに、確認はテスト項目書片手に目で見て確認…みたいな頭の悪いことをしないために作られたツールです。

RubyのRSpecベースでできているツールなのでRubyでテストを書いたことある人なら取っつきやすいのも特徴です。

Serverspecのインストール

まずServerspecを入れるディレクトリにServerspecをインストールします。

あらかじめRubyが動く環境を作ったうえでbundle installしていきます。

まずbundleのベースファイルを作っていきます。

bundle init

次に、GemfileにserverspecとRakeを指定しておきます。

# frozen_string_literal: true

source "https://rubygems.org"

git_source(:github) {|repo_name| "https://github.com/#{repo_name}" }

# gem "rails"
gem "serverspec"
gem "rake"

そうしたら、bundle installしていきます。

bundle install --path=vendor/bundle

Serverspecの初期化

ServerspecがインストールできたらServerspecの初期化をしていきます。

bundleで、

bundle exec serverspec-init

と実行すると、

Select OS type:
 
  1) UN*X
  2) Windows
 
Select number: 1  # MacなのでUnix系を選択
 
Select a backend type:
 
  1) SSH
  2) Exec (local) # MacなのでLocal Execを選択
 
Select number: 2
 
 + spec/
 + spec/localhost/
 + spec/localhost/sample_spec.rb
 + spec/spec_helper.rb
 + Rakefile
 + .rspec

とします。これで準備はOKです。

テストヘルパーの作成

Serverspecは上述したとおり、Ruby(RSpec)でできてるので、テスト用のヘルパーを作成し、テストに使う変数をspecファイル(テストコード)で利用できるようにしておきます。

今回は spec/spec_helper.rb に、

require 'serverspec'

set :backend, :exec

# Load Variables for variables.yml
def load_configuration (key)
    configuration = YAML.load_file 'variables.yml'
    configuration['vars'][key].map do |package|
      package.kind_of?(Hash) ? package['name'] : package
    end
end

# Load Homebrew packages
def homebrew_packages
    load_configuration 'homebrew_packages'
end

def git_conf
  load_configuration 'git_conf'
end

という感じでhelperを作り、別に variables.yml を作りました。

vars:
  homebrew_packages:
    - git
    - nodenv
    - pyenv
    - pyenv-virtualenv
    - rbenv
    - ruby-build
    - tfenv
    - awscli
    - packer
    - jq
    - docker
  git_conf:
    - tubone24
    - hogehoge@gmail.com

Specファイル(テストコード)の作成

ここまで準備できたらいよいよSpecファイルを書いていきます。

今回はHomebrewでインストールするパッケージの一覧とgit configで設定する名前、メール情報を変数化してます。

helperでYamlに記載した変数をSpecで利用できるようになりました。

アプリがインストールされているかの確認

Homebrewで正しくアプリがインストールされているかの確認は、

describe package(hoge) do
  it { should be_installed }
end

とします。(hogeをテストしたいアプリ名にしてください)

HomebrewでインストールしていればAssert OKとなるはずです。

コマンドの結果を確認する

コマンドの結果、例えばインストールしたアプリのバージョン確認は、

describe command('pyenv versions') do
  its(:stdout) { should match /py361/ }
end

とすることで実現できます。 上記ではpyenv versions のコマンドの実行結果を比較してます。

正規表現でマッチさせるため、例えば否定系は先読み否定を使い、

describe command('git --version') do
  its(:stdout) { should match /(?!Apple Git-98)/ }
end

と書けます。

ファイルに文字列が含まれているか?

今回作ったレポジトリには入れてませんが、configファイルに文字列が含まれているかということもServerspecで確認できます。

describe file('/etc/sysconfig/clock') do
  its(:content) { should match /ZONE="Asia\/Tokyo"/ }
end

このようにすることで、ファイルが存在することとファイルに指定した文字列が記載されてるかをテストできます。

詳しくは公式Docを御確認ください。

Makefileで一発実行

最後にMakefileを作って終わりです。

下記の通りに定義を作りました。

Rubyのbundle installがあるため、before-checkという定義も作ってます。

TARGET = $1
CD_SERVERSPEC = cd serverspec/${TARGET}

before-check:
	@${CD_SERVERSPEC} && \
	bundle install --path=vendor/bundle

check:
	@${CD_SERVERSPEC} && \
	bundle exec rake

結論

Macの構成管理をAnsibleで行ない確認をServerspecで行なうところまで無事できました!

次回はもうすることないかと思いきや、こいつをCIにのっけてみようかと思います!!

もうめちゃくちゃだよ。

tubone24にラーメンを食べさせよう!

ぽちっとな↓

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